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現地レポート

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2016年3月29日 19時35分

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1年間、同じコーチのもとで学んだ者同士の対戦は、その一歩手前で門を閉ざされた。
「東日本大震災復興支援 JX-ENEOS 第29回 都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会2016(以下、ジュニアオールスター2016)」は、男子決勝トーナメント1回戦、栃木県は沖縄県に敗れて、大会から姿を消した。

栃木県のエース、#4星川 堅信選手はJBAが主催する「平成27年度ジュニアエリートアカデミー」に参加し、1年間、トーステン・ロイブルコーチのもとでさまざまな技術やメンタルの講習を受けてきた。

栃木県#4星川 堅信選手

栃木県#4星川 堅信選手

「ジュニアエリートアカデミーでは技術はもちろん、栄養や試合前のイメージの持ち方、緊張に陥ったときにどうするかといったことが勉強になりました。技術面では教わったことがうまく出せませんでしたが、ゲーム前の心の保ち方などはジュニアオールスター2016でも役に立ったと思います」

星川選手はジュニアエリートアカデミーのキャンプ(全6回)で毎回お行われている「1対1競争」において、3年生を含めても頂点に立つほどの実力を持っていた。しかし今大会では「目の前のディフェンスを抜いても、ヘルプディフェンスを抜くことができず、そこで出したパスもうまく通らなくて、逆に失点につながってしまった」と悔やむ。
勝てば愛知県との2回戦だった。そこには同じジュニアエリートアカデミーで競い合った横地 聖真選手がいる。

「ジュニアエリートアカデミーで自分の目標を発表する講習があったのですが、みんなは『U-16日本代表に入りたい』、『日本代表でプレイしたい』と言っていて、もちろん僕もその目標はありましたが、短期目標として『ジュニアオールスター2016で愛知戦まで勝ち上がって、横地に勝ちたい』と言ったんです。それができないのは残念だけど、横地にはぜひ沖縄を突破して、最終日まで残ってほしい」
悔しさに耐えながら、星川選手はそう口にした。

愛知県#5横地 聖真選手

愛知県#5横地 聖真選手

エールを送られた愛知県の横地選手は、2回戦の沖縄戦で前半こそ苦しんだが、チームメイトやスタッフに支えられながら、後半に気を吐き、準決勝進出の立役者となった。
彼もまたジュニアエリートアカデミーで「フィジカルが鍛えられて、跳んだときの滞空時間も長くなりました。おかげで空中で相手をかわせるプレイができるようになって、それが今、自信になっています」と1年間の手応えを語っている。

「(準々決勝で)星川とやりたかったという思いもありますけど、でもジュニアエリートアカデミーの1対1競争で僕はアイツに一度も勝ったことがなかったんです。だからここでリベンジをしたいという気持ちと、今回も負けるかなっていう気持ちの半々でした」

笑顔で語る横地は明日、愛知県として初の決勝進出をかけて新潟県と対戦する。決して1人だけで勝てるほど甘くはないが、2回戦のようにチームメイトと支え合いながら、かつジュニアエリートアカデミーで学んだすべてを出し切れば、十分にチャンスはある。

星川選手と横地選手――準決勝に進んだ東京都Bの江原 信太朗選手も同じジュニアエリートアカデミー生だが――それぞれが意識し合い、刺激を与え合いながら、今後も切磋琢磨しながら、日本の頂点、そして世界を目指す選手としてさらなる成長に期待したい。

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